面接のない高校入試

アドラー心理学について

”小学校の6年間に比べたら、中学校って、あっという間だよ”

中学3年の娘の高校入試と卒業式を来週に控えて

「あっという間」というよりも、「あっという間もなかった」というくらい

月日の経つのは早いなぁと感じているところです。

娘は夏頃、2つの高校の体験入学に行き、2校の雰囲気や体験授業の違いを

彼女なりに感じたようで、秋ごろには志望校を決定し、受験勉強に取り組んでここまで来ました。

得意な科目もあれば、不得意な科目もあります。

テストの点数が悪くて結果を教えたくないなぁと言っていた時もありましたし

得意な教科で満点をとったこともありました。

親としては、いつも「あら~! そうなのね~!」と大らかに受け止め

結果(点数や順位)だけを見て良い悪いのジャッジをしない、ということを心掛けてきました。

テストのない教科や委員会活動や行事などについても

子どもの話をよく話を聴いた3年間だったなと思っています。

「勉強は子どもの課題」

アドラー心理学には課題の分離という考え方がありますが

勉強というと、教科の学習だけが注目されがちです。

音楽や美術、家庭、技術、体育、道徳などの授業や委員会や学校行事、部活動などを通して

学校で子どもがどんな特性を発揮しているのかは、話をよく聴かないとわからない部分です。

集団の中の自分の役割を見出すこと

どんな仕事が自分に合っているのかを考えるきっかけ

合わない人がいたときの折り合いのつけ方

自分の足りない部分を誰かが補ってくれることに気づいたり

またその逆も然りで自分の得意なことで誰かを助けることがあったり

集団で生活をすることでしか得られない経験は

コロナ禍でたくさんの制限はありましたが、一通りできたのではないかなと思っています。

そんな中、秋田県では「高校入試の面接中止」がすでに2月に決定され

受験勉強と並行して行っていた学校での面接の練習もなくなりました。

面接は緊張するものですが、ドアの開け方に始まる作法や敬語の使い方など

あらたまった場での失礼のない言動や相手に伝わるように自分のことを話す機会がなくなるのは

少々残念だなと感じていました。

せっかくだったので、どんな話をする予定だったのか娘に面接形式で聞いてみました。

「中学校生活で頑張ったことを教えてください」

「部活動です。私は吹奏楽部に入っていて・・・(以下省略)」

「どうしてこの学校を選んだのですか?」

「文武両道を目指しているとお聞きしたので・・・(以下省略)」

「尊敬する人は誰ですか?」

「母です。」

「へ? えっ、えええっと、理由を聞いてもいいですか?」

「私の母は、いつも何かに挑戦するために勉強をしています。

私は、大人になっても勉強を続けているところを尊敬しています。」

「そそ、そうなんですかぁ・・・・」

娘の目に映っている私の姿はいつも「勉強」しているんだなぁと驚きました。

「勉強は子どもの課題」だけれど、大人だって、いつだって、「勉強」していい!

新しいことを知ることは楽しいものです。

2022年の講座も、楽しく「勉強」していきましょう!

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